日本車のスポーツカーは少ない理由は売れないから

  • 2019.11.11
日本車のスポーツカーは少ない理由は売れないから

スープラ

なぜ日本車にはスポーツカーが少ないのか?もっと販売してくれよ!と思う人も多いと思うが現状は中々変わらないよね。

スポーツカーが少ない理由は「売れないから」それが理由と言えよう。トヨタも営利企業だ。ボランティアでやってる訳では無いし、社員の給料も払わねばならないし「売れる車」を作らなきゃいけない。

スポーツカーは一部のファンからは熱狂的 な人気を集めるものの、その数は少ない。

街を見渡してもスポーツカーを見かける事は珍しく、むしろ「コンパクトカー」「SUV」その次に「セダン車」が多い。

この記事では「なぜスポーツカーが売れないのか?」また「どうしたらスポーツカーを販売するメーカーが増えるのか?」について考えていこう。

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スポーツカーには開発費がかかる

エンジン、シャシー、足回りなどなどスポーツカーには高い性能と剛性また軽さを求められるので開発研究にはお金がかかる。

車としてのポテンシャルを上げるためにボディの肉抜きやその他の工程を増やせば当然生産コストも上がり、その結果として本体価格が上昇する。

で、価格高いスポーツカーは中々売れない。つまり割にあって無いんだよな。もし利益がバンバン出て儲かるなら、各メーカーが新作スポーツカーを出すよね。

それにスポーツカー乗りはそう言った細かいステータスにもうるさく、満足いく一台を新作として出すには妥協が出来ない。

それなら車を移動手段や生活必需品として使ってくれる大衆車の方が、部品やエンジンやシャシーなどの使い回しが効いて開発コストを大幅に下げる事が出来る。

多少は性能が劣っていても、ビジュアルがカッコよくて広くて燃費が良ければそれで満足してくれる層に買ってもらった方がメーカー側としても楽だしな。

スポーツカー乗りは色々と不満を出す人は多い。やれ足回りが弱いとか、4気筒エンジンはありえないだとか、FF車は残念かな〜などなど挙げ出せばキリがない。

トヨタはその良い例と言えよう。新型ハチロクはスバルとの共同開発によりエンジンはスバルの水平対向エンジンを使っている。

新型スープラに関してはBMWのZ4と同じ生産ラインでの製造をしている。エンジンはBMW製を使用。

このハチロクとスープラ2つはトヨタを代表するスポーツカーではあるが、トヨタのエンジンは一切積んでいない。

トヨタは自社のエンジンを作れないのか?それとも割に合わないから作らないだけなのか分からないが、とりあえず共同開発をしているには何か理由があるはずだ。

もし仮にスープラを完全に自社開発で作るとするなら、恐らく今のRZグレードの700万よりも価格は上がるだろう。開発費と生産費を回収するにはそうする必要があるからだ。

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スポーツカーは狭いので使い勝手が悪い

特にクーペ車に限っては不便極まりない。人は乗れないし、乗れても快適じゃない。

さらには荷物もほとんど乗らず、複数人で買い物に行ったときは苦労する。

家族連れの人にとってはこれは辛い。4人家族にスポーツカーはという選択肢はまず無いだろう。

セカンドカーとして待つなら良いが、今時は世の中の経済状況は悪いので2台目を持つのはどの家庭でもできる事じゃ無い。

つまりセカンドカーとして売れる台数も少ないって訳さ。それじゃメーカーは販売する価値が薄いよね。

スポーツカーは雪国で厳しい

スポーツカーは車高が低く、雪が積もるとバンパーや下を擦ったり詰まったりする事があり、まともに走れない場合もある。

駆動形式がFRのものが多いという事もあって、雪上での操作性は最悪で滑りやすくリアが左右に振れて危険なんだ。

そして日本は全体的に雪の積もる地域が多く「スポーツカーを買うならSUVかなあ」という人がほとんどだと思う。私もそっち派だね。

だから結果的に、あまり売れなくなってしまうのだろう。日本が全国的に暖かい気候で雪が降らないなら、スポーツカーは今より売れていると私は思う。

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スポーツカーのイメージが悪いから買いにくい

スポーツカーはヤンチャでガラの悪い若者が乗っているイメージがあるのは事実だ。

「峠でドリフトをする人」「騒音で迷惑をかける人」などなど、世間がスポーツカーに対するイメージはあまり良くなかったりする。

「そういう人たちと同じ目で見られたく無い」そう言った考えを持つ人は意外と多い。人目を気にするのは当たり前と言えよう。

SUVを買う人の多くも「実用性があるから」とか言いつつ、異性ウケをちゃっかり狙っているのだ。

スポーツカーが売れるようになるためには「現在のスポーツカーユーザーが上品に、そしてカッコ良くある必要がある」と私は考えている。紳士的なイメージがあればもう少し人気は出ると思うんだよね。

→スポーツカーはダサい?下品で低俗な車のイメージは拭えない

スポーツカー単純にお金がかかる

まずは燃費の悪さやハイオクを必要とする理由から来る維持費の高さ、排気量の多さゆえの税金の高さがある。

それにカスタムパーツ代や、壊れた際の修理費などがかかってくる。

また、スポーツカーはシンプルに本体価格か高くなりがちだ。現在はロードスターやハチロクなどの手軽に買える車が増えればもっとユーザーは増えるはず。この2種はヒットしているので可能性はあるだろう。

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SUVブームがスポーツカーを衰退させている

今はSUVが人気で各メーカーがこぞって新作を出している。新型を出せばSUV、それほどに売れる車種なんだよね。

この人気のせいでスポーツカーの影はどんどん薄くなってきている。今後もこの傾向は続いていくだろう。

SUVの使い勝手の良さになれてしまえば、スポーツカーましてやMT車なんてよほどのもの好きじゃないと乗れたもんじゃ無い。

SUVの広さや快適さや車中泊のしやすさに慣れてしまったら、もうスポーツカーに買い換えることはそうそう無いだろう。

冬場の雪道走行にも強くハマっても抜け出しやすい事や4WDなので走行安定性が高く四季のある日本にとっては重宝する存在となりうるだろう。

騒音が鳴らない静かな車が求められている

スポーツカー、特に改造やカスタマイズをしているものはエンジン音がかなりうるさい。

夜にエンジンの騒音により住民に迷惑をかけている事は度々あるよね。なのでエンジン音がうるさく派手なスポーツカーは嫌われがちな存在になっている。

特に最近では所有者の数が減っているだけあって、厳しい目で見られる可能性は高くなる傾向にあるだろう。

それに新型のスポーツカーは消音を考えた設計になっている。昔のようなうるさい車を求めるのは難しいかもしれないね。

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今時は車に燃費の良さを求められる

これはあくまで私の予想だが、ごく普通の人が買う車は最低でも15km/Lの燃費を求められると思う。

今時はハイブリッド車もあり34km/Lなんて数値を叩き出すほどに燃費の良さがある。

SUV車でも20km/Lなんてのも出ていて、これを差し置いてスポーツカーを買ってもらうならば燃費の良い物を出さなきゃならない。

「スポーツカーとしての出力や才能を持ちつつ燃費が良いエンジン」を作らなきゃならないよね。

しかしそれを考えると「ハイブリッドスポーツカー」の登場の可能性は考えられる。

あくまで1つの手段だが、そうなった場合はマルチシリンダーのガソリンエンジン特有の格好良さ(特にサウンド)は無くなる事は覚悟しなきゃいけない。

「多少は燃費悪くてもハイブリッドや電気自動車は嫌だ!」なんて思う人もいるかもしれないけど、あくまで「車の知識の有無問わず多くの人に買ってもらう車を位置どるスポーツカー」を作ると考えての話だ。

「ハチロク・BRZ」はスポーツカーとしての成功例

現代において、300万ほどで金持ちじゃなくても誰でも買いやすい価格の日本車スポーツカーとしてはハチロク・BRZが代表例であろう。

燃費も12km/Lとスポーツカーとしては悪く無いのも良いよね。

まあ「遅い」やら「サウンドが残念」だとか、色々不満を言われているものの、スポーツカーが売れない今の時代からすれば「歴史に残る成功作」と言っても過言ではない。

ハチロクの人気の理由としてはビジュアルであろう。パワー不足とかそういうのは気にしないスポーツカーの知識が深くないユーザーが買うイメージがある。

スポーツカーを普及させるには「ライトユーザー」を巻き込んで行くことが重要になってくる。

そのためには一目惚れするくらいのビジュアルが1番大事になってくると私は考えているね。

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個人的にはランエボやインプレッサのような4WD車が欲しい

小型軽量のスポーツカーには魅力を感じる。私もはラリー好きという事もあって、昔のインプレッサやランエボのようなスポーツカーが好きなんだよね。

FRのスポーツカーも良いんだけど、ダートや雪道に強い4WDだと冬も使えるから有り難いんだよね。

日本は雪国なので多くの地域では4WDの方が良い。4WDは多少燃費が悪くなるけどFR車で雪道を走り、リアが振り回されるよりはマシだ。

他にも、昔のインプレッサ特にGC8型が好きなんだけど薄い車体で2ドアのコンパクトなクーペスタイルはシンプルかつ洗練されていてカッコいい。

例え性能が違えどもあのビジュアルで新型を出してくれたら絶対に買うね。

しかし今時は国交省の保安基準が変わってしまい薄い車体が作れなくなってしまった。事故の時に身体の損傷を少なくするためなので仕方ないと言えばそうなんだけどね。

ただ、昔の車と比べれば分かると思うが今の車は異常なほど分厚い。スポーツカーは薄く低くあるのがカッコいいのにもかかわらず、そういった車は作れない。

日産のGTRがそのいい例だろう。GTR32型は平たい車体で見た目は1番好き。イニシャルDの影響もあってか、32型のファンは多いだろう。

次世代のGTR33型は多少厚みは増した気がするも、それは誤差の範囲で全然カッコいい。

しかしGTR34型から明らかに分厚くなる。これはこれで好きではあるが、やはり32型が1番というのは間違いない。

GTR35ではもう一段階大きくなった印象を受ける。もはや昔のスポーツカーの面影は無く悲しい。しかし世界に名を轟かせる車である事は間違いない。

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現代はCVTやAT車がスタンダードになっておりMT車の需要は少ない

MT車は昔のミッションであり、最近はATどころか変速ギアのないCVTまで出てきた。CVTは燃費が良く、今後もこういったオートマを基本にしたミッションが開発されていくだろう。

ライトユーザーはスポーツカーでもATを買う可能性があり、AT車とMT車両方販売する事は必須と言えよう。

スポーツカーはMT限定で販売している場合も多い。しかし最近では、例えば新型スープラのトランスミッションが8速ATだったりとスポーツカー市場にもが出てきている。

パドルシフトAT(ハンドルのボタンでギアを変更をするクラッチがないミッション)なども選択肢にありどれを選ぶかはメーカー次第である。

スポーツカーブームを作るにはイニシャルDのような何かキッカケが必要

スポーツカーを流行らせるには「買いたいと思う強いキッカケ」が必要になる。

車の漫画としては伝説的な大ヒットを遂げたイニシャルD。このような「何か」が必要になる。

しかし時代は移り変わり、同じようなブームの起こし方は難しいだろう。SNS、つまりYouTubeやインスタなどのインフルエンサーを活用して「何か」を巻き起こす必要がある。

現に「ゲーム」という文化が当たり前に浸透しているのもSNSの影響が大きく、何かを流行らせるにあたっては必須ツールと言えよう。

……とは言え、私もどうやってブームを巻き起こすのかは全くイメージが湧かない。

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スポーツカーが走れる場所を増やす必要がある

スポーツカーはスピードを出してなんぼで、サーキットやコースを走ってこそ生きるもの。

速度を守って街乗りするのも楽しいが、スポーツカーを持つならスピードを出したいと思うのが普通だ。

しかし現状はスポーツカーが走れる場所がそう多くない。サーキット走行も色んな人がはしっているので、そう快適では無い。

もっとこう峠のようなストリートでなおかつ飛ばせて、コーナーも楽しめるそんな夢のような場所が多くあればスポーツカーブームは来るはずだ。

しかし公道とはしっかり区別して一般車との事故が起こらないような配慮は必要となるけどね。

しかしそう言った「スポーツカーで走るための峠」を作って経済を回していくのはアリかもしれない。個人で土地を買い、道路を整備して入場料を取れば1つのビジネスとして成り立つ可能性はある。

誰か金持ちで車好きな人が、ビジネスの一環としてそう言った事業を始めてくれれば良いなと密かに期待している。

これは逆にスポーツカーで公道を暴れる者たちの抑制につながって治安の良くしたり事故率を下げる事になるかも。

何も気にせず走る事が出来る場所があれば、そこに集結してスポーツカーを楽しむだろうしな。

もしくは公共事業として「無制限に飛ばして走れる道路」を作るのもアリだろう。ドイツのアウトバーンがその良い例だね。

まあ「税金の無駄使いだ!」なんて言う人が出てくるし反対の人もいるだろうからそんなに上手くはいかないと思うけどな。